猫背になると、背筋が引っ張られ、腹筋が縮まった状態になります。

そのため、普段から常に猫背の状態でいると、背筋にどんどん疲労が溜まり、肩こりや腰痛の原因となります。

猫背になると、内臓を圧迫し肺を十分に膨らませることができなくなります。肺が膨らまないということは、酸素が満足に取り入れることが出来なくなり、呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと、体は酸欠状態になり、血流が悪くなったり、筋肉などに栄養がいかなくなったりと悪影響を及ぼします。その結果、疲れやすい体になってしまうのです。

猫背になり、首の後ろが縮こまった状態になることで、自律神経が圧迫されます。また、猫背により横隔膜や肋骨が十分に動かせず、呼吸が浅くなると、副交感神経が上手く働かず、リラックスできなくなります。

色んな要因から自律神経が乱れ、精神的にイライラしてしまったり、食欲不振や生理不順を引き起こすことがあります。

猫背のデメリットは身体的な不調だけではございません。

猫背の状態で生活を送ると、自然と前かがみになり、うつむいた状態になってしまいます。そうすることで、目から光を取り込みにくくなります。

光は人間の精神に大きな影響を与え、十分に光を取り込めないと、抑うつ状態などになってしまうかもしれません。姿勢は思っている以上に気分を左右します。猫背でうつむきがちでいると、自然と気分も落ち込んでしまう可能性があります。

猫背のように前かがみの姿勢でいると、内臓が常に圧迫された状態になります。内臓が圧迫されることで、胃腸に負担がかかり、逆流性食道炎や便秘といった消化器官の不調を引き起こすこともあります。

猫背は太る原因のひとつにもなりえます。猫背になると、内臓を支えている骨盤が歪みやすくなります。骨盤が歪むと、内臓の位置もずれ、胃腸などに悪影響を及ぼします。その為、消化器官が上手く働かず、代謝が悪くなることで、太りやすくなります。

また、猫背で骨盤が後ろに倒れた状態のまま歩いていると、足を強く蹴りだす事ができません。歩幅が狭い歩き方になると筋肉が落ちて、結果、太りやすくなってしまいます。